<本紹介> FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド
こんにちは!
昨今話題になっているBOOMであるFIRE本を読みましたので、紹介します。
(一部、主観などが入っている可能性があります。内容と違う場合については、責任はおえません。)
<本の詳細情報>
FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド
https://www.amazon.co.jp/FIRE-最強の早期リタイア術-最速でお金から自由になれる究極メソッド-クリスティー・シェン/dp/4478108579
<FIREについての説明>
まず、”FIRE”とは何かを説明します。
FIREとは、下記を指します。
Financial(経済的に)
Independent(独立した状態で)
Retirement(仕事を引退する)
Early(若くして)
簡単にいうと、若いうちにたくさんお金を稼いで、早く引退して好きなことをして人生を楽しみましょう!というライフスタイルのことを指します。
アメリカで、このようなライフスタイルが生まれてきており、紹介されています。
米国では、”FIRE”ですが、日本語では、”ファイアー”、”フィアー”と言われています。
でも、ここまで読んで頂いた皆さんも、”こんなこと現実的に可能なの?”、”そもそも無理ゲーなのでは?”といった声もあるかと思います。それをこの本では著者が自身の体験を綴って、具体的な方法論などを綴っておられます。
<著者の経歴について>
クリスティー・シェンという中国出身の方ですが、幼少期は非常に貧困層の家庭で育ったようです。当時を振替るシーンがあるのですが、世帯収入も161ドル程度で、基本的に満足できるとような暮らしや贅沢などができず、”欠乏マインド”があり、これが原動力となって今の生活スタイルにも影響を与えたと言っています。また大学にも通学しているのですが、インターンシップで学費を稼いだりと貧乏大学生時代を送っており、その後もコンピューターエンジニアという職業についています。ですので、元から大富豪の家庭で生まれ育ち経済的バックボーンがあるわけでも、年収がめちゃくちゃ高い職業についているわけではないです。
この筆者がどのようにして、どの金額までお金を溜めて行ったかが書かれています。
<FIREを達成するためのポイント>
①職業を”情熱(やりたいこと)”ではなく”費用対効果(如何に効率良く稼げるか)”を重視する。
欠乏マインドが強かった筆者は、下記のようにして職業を決めたようです。
簡単に言うと、
・その職業になるまでにかかるコスト
(この場合、大学に行って勉強するコスト≒授業料)
・その職業になった場合、どれだけ収入UP額(リターン)。
(この場合、大学卒業して後の職業の年収の中間値と、高卒者の年収の比較です。)
筆者の場合、下記の3つの職業を比較しています。
⇨ライターの場合、
大学の授業料:3,380ドルx4=13,5201ドル
給料の中間値と最低賃金の差異:17,000-14,248=2,752ドル
POT(Pay Over Tuiton): 0.20 (*2752/135201)
⇨会計の場合
大学の授業料:3,264ドルx4=13,056ドル
給料の中間値と最低賃金の差異:38,200-14,248=23,952ドル
POT(Pay Over Tuiton): 1.83 (*23952/13056)
⇨コンピューターエンジニアの場合
大学の授業料:3,622ドルx4=14,488ドル
給料の中間値と最低賃金の差異:55,000-14,248=40,752ドル
POT(Pay Over Tuiton): 2.81 (*40752/14488)
このように考えていけば、どの職業が、費用対効果がよくお金を稼げるかが分かります。
②マイホームに関する”150の法則”
よくマイホームについては、賃貸が良いのか、購入が良いのか、
様々なところで議論されておりますが、これについてコメントしております。
不動産業者はローンを払い終われば資産になるが、賃貸だと払っ放しで終わってしまうとありますが、一方でローン終わった30-40年後にどの程度価値があるのか?修繕費、保険代、維持費、購入/売却手数料なども決して安くはありません。
そこで筆者は、下記のような損益分岐点の計算式を提示しております。
"賃貸の家賃"〈 "月間ローン返済額x 150%" ⇨賃貸
"賃貸の家賃" 〉 "月間ローン返済額x 150%" ⇨持家
簡単にいうと、持家を30年KEEPするためには様々な費用も発生するため、
単純に、家賃とローン返済額を比較するのではなく、ローン返済額の150%の額を比較してどちらが大きいのか比較せよ、と言っています。
(もちろん、あくまで筆者のケースであり、国や家庭状況やケースによって違うこともありますので、あくまで一例として認識お願いします)
③4%ルール
この3つ目が一番重要になるのですが、
働いてどのくらいの資産を貯める必要があるのか?という点です。
結論からいうと、
”理論上は、年間支出額を総資産額の4%以内にせよ”ということです。
言い換えると、”年間支出額(生活必要費用)の25倍まで資産構築せよ”ということです。
年間400万円の生活費が必要な人は約1億円を構築しなさい、と言っています。
大学の研究データでは、引退後の方達に、金融資産額の4%以内=年間の支出額としてして生活していただいた場合、95%が元々の資産に手をつけることなく、約30年間生活できたようです。彼らは、資産を株式や債権やREIT(不動産)で運用しながら過ごしており、
バランスよく運用すれば、約4%の増加させながら、資産構築していくことができます。
資産運用というと、儲かる株銘柄を当てる技術が必要かと思われますが、
そのようなものは不要です。
金融資産運用会社がうまく、皆さんからたくさんのお金を集めて、たくさんの銘柄に分散投資を行い、個別銘柄ではなく、市場全体に、うまく運用してくれる商品があります。
そのような商品を買えば、プロの方がリスク分散しながら運用してくれるので、そこまで技術はいりません。
また、その運用商品(ETF, 投資信託)の中には、世界の代表的な指数(S&P500, Dowなど)に連動する形で運用してくれる商品もあります。
特に米国の経済だけを見ると、過去の統計だけを見ると、約5%の値上げ(平均)で推移しており、こう言ったところに投資するだけで資産運用できることができるのです。
また、このここまで資金を貯める工程においても、このような投資信託やETFに投資をすることによって、複利で利息がつくようになり、資産増加スピードも年数とともに大きくなっていきます。
<皆さんに向けてのアドバイス>
上記は、筆者がFIREを達成してきた方法やノウハウが記載されていますが、
これは、あくまで筆者のやり方の一つにすぎない、とも言っています。
①FIREになるためには、3つのタイプがあり。
基本的には、FIREになるためには、
支出を如何に下げるか、収入を如何に上げるか、投資で如何にリターンを上げるか、の3つのポイントがあります。
TYPEーA:ハスラー(起業家、実業家タイプ)
この人達は、自分で事業を行い、リスクリターンをハイにして行っており、
収入を大きくあげることができ、お金を稼ぐことができます。
例えば、スティーブジョブズ、前澤優作さんなどが有名な例になります。
TYPE-2: 投資家タイプ
こちらは、自身の財産や、借金などをして、株式、不動産、その他に投資して、
年間一桁%程度のリターンを得ます。
年間一桁というと非常に少ないと思われますが、そもそも分母が違います。
一般人だと、例えば200万円を5%で運用すると10万円/年ですが、
規模が大きくなると、2億円を年利5%で運用すると、1000万円/年となります。
代表例でいうと、ウォーレンバフェットなどです。
TYPEー3: オプティマイザータイプ
あまり聴き慣れなない用語かと思われますが、収支バランス管理ができ、支出を抑えるのが長けてるタイプです。
しっかりとリスクを避けながら、収支をきっちりと管理し、着実に資産を増やしていくタイプです。
TYPEー1や2と比較して、特別な能力が必要なわけではなく、時間がかかりますが、
確実に再現性のあるモデルとなっています。そしてこの筆者もこのTYPE3に該当すると言っています。
つまり、自分がどういうタイプに当てはまり、じぶんに向いている方法でやるのが良いと言っています。
②サイドFIRE、パーシャルPIという考え方について
これは、単語の意味から想像しやすいかと思いますが、生活の一部を配当で賄うという意味です。
FIRE=完全に経済的独立ということになのですが、
上記で説明の通り、道のりも長く時間もかかります。そうすると、FIREできるのは60歳くらいになってしまうケースもあります。
でも一方で、一部の配当収入があれば、その収入を便りにして今の仕事量を少なくしたりして自由な時間を作ることができます。
例えば、年間500万円、生活費として必要な世帯があったとすると、
FIREするためには、計算上は400万円÷4%=1億円必要になります。
この額の資産を作るのは時間もかかりそうですが、下記のように考えたら如何でしょうか?
・200万円/年の収入:5000万の資産で運用。
・200万円/年の収入:会社の給料で取得。
年収を落とし、勤務時間を減らし、その時間でプライベートを充実させる、ということもでき、ライフスタイルの選択肢が広がることになります。
これは筆者の目指すとこととは違いますが、このように応用もできると思います。
如何でしょうか。
もし気になる方は、是非読んでみてください。
では!